□七山村

リコール成立、村長が失職

投票結果が確定し、掲示板に張り出す選管職員=23日午後10時40分すぎ、七山村の七山村民センター
 
七山村長リコール
投票結果
(選管最終)
賛成 974
反対 934
無効 37
  市町村合併をめぐり解職請求(リコール)を受けていた東松浦郡七山村の岡本研一村長の解職を問う住民投票は23日投開票され、賛成974票、反対934票、無効37票で、賛成が有効投票の過半数を上回った。リコールが成立し、岡本村長は同日付で失職した。同村でのリコール成立は、昨年7月の議会解散請求に続いて2度目。50日以内に村長選が実施される。

  同村では昨年7月、唐津市・東松浦郡の合併議案を否決した村議会がリコールで解散。続く村議選で合併推進派議員が多数を占め、合併反対の岡本村長とねじれ現象が起きていた。
 
 岡本村長は昨年11月の村議会特別委員会で一転して唐津市に合併協議を申し込む意向を表明したが、住民有志は「合併への意志が感じられない」などとして同月、リコールを請求した。
 
 リコール派は今月3日の告示後、ビラなどで「村議会リコール、村議選などで合併を望む声が多かったのに、民意を反映していない」と主張。地区ごとに選対本部を置き、電話などによる運動で広く村民に浸透した。
 
 岡本村長は集会や街演活動で「合併で不利益にならないよう、十分な協議が必要」などと訴えたが、届かなかった。
 
 リコール運動を進めた住民有志の盛田平代表は「現職と戦う厳しさを思い知らされた。村長選ででは気を引き締めて今まで以上に力を尽くしたい」と話した。失職が決まった岡本村長は「訴えが今一歩足りなかった。出直し選挙には出馬を前提に支持者と話し合いたい」と語った。

 当日有権者数は2152人(男1006人、女1146人)。投票率は90・38%だった。


賛成派、気を引き締め

リコール成立を受け、ガンバロウ三唱で気勢を上げるリコール派の村民=午後11時ごろ、七山村

 小さな村を二分する争いとなった東松浦郡七山村長リコール住民投票。早期合併を求めるリコール派が、慎重な姿勢の岡本研一村長を失職に追い込んだ。民意と政治の “ねじれ” を解消するチャンスを得たが、越えるべきハードルはなお残る。リコール運動を進めた住民側の盛田平代表は「次は村長選」と気を引き締め直した。

 開票所に詰めたメンバーから「リコール確実」の一報が届くと、推進派の事務所は拍手と歓声に包まれた。しかし「バンザイ」の声はなく、五十日以内に行われる村長選に向け、「ガンバロー」と声を合わせた。

 昨年十一月、岡本村長が一転、合併協議を申し込む態度を示したことで争点があいまいになったが、リコール派は合併特例法期限内に合併する必要性、民意を反映しない岡本村長の責任追及を、二十回にも及ぶビラ発行などで繰り返し訴え続けた。

 昨年の村議選に続き、合併推進派が支持を得た形だが、来る村長選で勝つという課題は残る。「村外から候補者を呼びたい」との声も出たが、早期合併が実現すれば、次期村長の任期は長くても一年余り。村外候補の擁立実現は難しく、リコール派は村内から選出することになる。

 また、合併相手である唐津市は市長、市議会の態勢が決まっておらず、協議がスムーズに進むのか今のところ不透明だ。盛田代表は「私たちの運動は一度でも負ければそこで終わり。これまでハードルを越えてきたように、目的達成まで全力を尽くしたい」と力を込めた。(瀬戸)

05年01月24日掲載
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