第83回全国高校野球選手権大会は8日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕した。開会式では県代表の神埼ナインが43番目に入場。春夏連続の「あこがれの舞台」を力強く行進した。
スタンドは3万8千人の観衆で埋まり、各地区の激戦を勝ち抜いた49校の選手たちが北北海道代表から順に入場。神埼ナイン16人は、県大会優勝旗を手にした野中信吾主将を先頭に胸を張り、元気よく足並みをそろえた。
大会は21日までの14日間、熱戦が繰り広げられ、神埼は第7日第1試合の2回戦で城東(東東京)と対戦する。
一歩一歩しっかりと甲子園の土を踏みしめ、前を見据えて入場行進する神埼ナイン。夏の強い日差しに、純白のユニフォームが光った。開会式に臨んだ選手たちは、「観客が多く、拍手に感動した。いよいよという感じ」と、闘志をみなぎらせた。
入場行進は午前9時に始まり、大会行進曲、大観衆の手拍子に合わせて選手が次々と入場。43番目に「佐賀代表、神埼高校」のアナウンスが流れると、スタンドから大きな拍手が沸き起こった。
「甲子園1勝」を目標に、再び大舞台に戻ってきた選手たち。三塁手の米光は「センバツの方が緊張した。人が多いなぁ、と思いながら行進した」と余裕。主将の野中も「盛り上がりが春とは違う」と話した。
三塁側ベンチ上のスタンドには、前日にバス2台で学校を出た部員、父母らの姿も。2年生の中野は「うらやましい。来年は自分も」と、グラウンドの選手を見つめていた。
開会式を終えたナインは、開幕試合の常総学院−上宮太子戦を観戦。一投一打にどよめくスタンドの雰囲気を味わった。午後からは近くのグラウンドで調整し、初戦の城東戦に向けて気合を入れ直した。
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