1点を追う四回だった。神埼は一死二塁のチャンスをつくった。打者は4番の斉藤。ジャストミートした打球は快音を残し、逆転の2点本塁打となって左翼席に飛び込んだ。
六回と八回にも1点ずつを加えた。打線の援護に、先発左腕、黒田も踏ん張った。走者を背負いながらも粘りの投球で、追いすがる城東を振り切った。
今春の選抜大会では初戦で敗れた。その悔しさをばねに、夏は再び甲子園にやって来て初戦を突破。百崎監督は「夢のようです。ぼくが失敗したが、選手が全部カバーしてくれた」と喜んだ。