あこがれの甲子園の土を力強く踏みしめた。縦じまの新ユニホームに身を包んだ鳥栖商ナイン。しっかりと腕を振り、18人のかけ声が青空に響いた。
午前9時から始まった入場行進。行進曲に合わせ、選手たちが次々と入場。43番目に「佐賀代表、鳥栖商業高校」のアナウンスが流れると、スタンドを埋めた大観衆から拍手と歓声がわき起こった。
「雰囲気に感動した。県代表の重さを実感した」と池上主将。永家一塁手は「歩いていて気持ちがよかった。やっぱり盛り上がりが違う」と興奮冷めやらぬ様子だった。
前日に鳥栖を出発し、早朝に到着したばかりの控え部員や父母らは一塁側スタンドから見守った。稲益右翼手の父穂積さん(45)は「胸を張り、しっかり行進していた。子どもたちが大きく見えた」と話した。平川スコアラーの弟晃大君(5つ)も「お兄ちゃんたちかっこいい」と手を振った。
開会式終了後の午後1時から、鳥栖商ナインは京都府久世郡のグラウウンドで練習した。
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