投手力
 エース重野の成長が大きい。県大会では4試合に登板。35回を投げ、防御率は1.03。与四死球は9だった。切れのある直球に、カーブ、スクリューを織り交ぜる。走者を出してからの投球に課題があったが、セットポジションでの投球練習を重ね、制球が安定。ピンチにも粘り強くなった。
 故障から復帰した城本の存在も心強い。

守備力
 県大会5試合で失策は6。捕手富岡を中心にしたセンターラインは強固。内野を見渡しても日高、池上の二遊間を軸に堅実。外野陣は中堅甲斐が俊足を生かして引き締める。県大会、好守でピンチを救った稲益は守備範囲が広い。強肩富岡が相手の機動力をいかに封じるかもポイントとなる。

打撃力
 チーム打率は3割。上下位ムラがなく、どこからでもチャンスをつくる。1番甲斐は打率4割。県大会8盗塁の足も生かす。選球眼のいい2番荒木とともに、突破口を開く。県大会前半、不振に悩んでいた中島正、永家の中軸は中盤以降、調子を上げてきた。下位の富岡、池上らも勝負強く、集中打でたたみかけたい。「つなぐ」意識がチームに浸透してきた。相手のスキをつく走塁も大きな武器だ。

総合力
 投手力はもちろん、走攻守すべてに安定感があり、県大会では他校との力の差を感じさせた。春の九州大会で大敗した後、精神面も強くなり、ピンチでも動じない。
 2回目の甲子園。自分たちのリズムで試合を展開するためにも、先制点がほしい。


県大会5試合の個人記録
    打率
8 甲 斐 20 .400
5 荒 木 13 .308
1 重 野 19 .316
7 中島正 18 .333
3 永 家 16 .250
2 富 岡 19 .316
6 池 上 14 .286
9 鳥 丸 .000
4 日 高 16 .188
  稲 益 .500
  城 本 .333
  150 45 22 .300
17 23 13 16 41
投 手
重 野 35 25 25
城 本