県代表の鳥栖商は2回戦で、愛工大名電(愛知)と対戦する。「相手校をどう分析し、どう戦うか」―走攻守安定した力で県大会を制した鳥栖商・堀江幸弘監督と、強打で参加186校の激戦区を勝ち抜いた愛工大名電の倉野光生監督に、甲子園のスタンドで話を聞いた。
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―まず相手チームの印象を聞かせてほしい。
堀江監督 今春のセンバツ大会にも出場した強豪で経験も豊富。長打力のある打者がそろっていて、打線に破壊力がある。
倉野監督 ビデオで見たが、左投手を中心に攻守によくまとまっている好チーム。ち密な野球をしてくる印象がある。
―どんな試合展開が理想か。
堀江監督 夏の県大会同様、エース重野を中心にしっかり守って、守備から攻撃のリズムをつかみたい。5点取れれば勝機がある。
倉野監督 大量点は望めないと思う。前半でリードを奪って3、4点の勝負に持ち込みたい。
―現在のチーム状態は。
堀江監督 最初は関西の暑さに戸惑ったが、次第に慣れてきた。練習でもいい動きを見せている。
倉野監督 甲子園に入ってから、初めて全体練習をしたが、思ったよりも状態はいいと思う。
―チームの特徴、勝利の鍵を握るのは。
堀江監督 1番甲斐の出塁を攻撃の突破口にする。相手は左投手が3人。右打者が自分の打撃をできるかが攻略のポイントとなる。早く目を慣れさせたい。
倉野監督 昆野、堂上の3、4番が打ち、エース丸山が抑えるというパターン。当たっている打者を上位に並べていく。
―最後に、戦いに臨む気持ちを。
堀江監督 相手は名門、とにかくぶつかっていくだけ。持ち味の全員野球で、大舞台を選手とともに楽しみたい。
倉野監督 いいコンディションで臨みたい。結果を恐れず、高校生らしく全力プレーを心がける。
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