鳥栖商の左腕重野が、チーム打率3割8分4厘の愛工大名電の強力打線をどう封じるかが最大のポイントだ。重野は県大会で防御率1.03。切れのいい直球と鋭く落ちるシンカーを主体に投球を組み立てる。先発に左打者7人を並べる愛工大名電はパワーがあり、重野は、投球が単調にならないよう気をつけたい。
鳥栖商は県大会の打率4割、8盗塁をマークした1番甲斐、小技のきく2番荒木を軸に足も絡めながら揺さぶっていく。愛工大名電のエース丸山は愛知大会の5試合31イニングで失点3、奪三振は22。高めの直球には球威があるが、特に立ち上がりの制球に難があり、鳥栖商はボールを見極めながら向かっていきたい。
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