<7月26日> vs 佐賀商
 
鳥栖商
佐賀商

 鳥栖商の地力を感じる試合だった。四回まで佐賀商・松本に無安打の鳥栖商は五回一死から左前打の永家をバントで送り、池上が中前にはじき返した。この1点で、重苦しいムードが変わった。六回、中島正が左越えの適時二塁打を放ち、振りだしに戻した。

続く七回には二死一、三塁から甲斐が勝ち越しの右前打。相手守備の乱れもあり、2点を勝ち越した。荒木が佐賀商の動揺を突くバント安打で続き、重野は右前打、中島正も左前打で畳みかけた。

左腕重野は8安打を浴びたが、四回以降を無失点に抑えた。四回裏二死三塁で、中島正が佐賀商・吉田の左飛を好捕したのも大きかった。

佐賀商は二回裏、右中間三塁打の飯田が暴投で生還し、1点を先取。三回にも、バント安打で二盗の松枝が二つの犠打でかえるなど試合巧者ぶりを発揮した。だが四回以降は打線がつながらなかった。先発松本は、力のある直球で四回をパーフェクトに抑えたが、セットポジションで球威が落ち、継投でも目先を変えることはできなかった。

<7月25日> vs 鹿島実
 
鹿島実
鳥栖商 ×

 鳥栖商が勝負強い打撃と堅守で鹿島実を振りきった。鳥栖商は同点で迎えた四回一死から中島正が左前打で出塁。捕逸で二進後、永家が二遊間をしぶとく破り、勝ち越した。富岡も左越え二塁打で続き、一走・永家を迎え入れた。

先発重野は内角の直球に威力があり8奪三振。1点差の九回は、鹿島実先頭打者の右翼線への打球を稲益が横っ跳びで好捕した。

鹿島実も粘りを発揮した。中村和を四回途中から救援した松尾が好投。打たせて取る投球で追加点を許さなかった。七回二死一、三塁からは辻が中前適時打を放ち、1点差に詰め寄ったが、一歩届かなかった。

<7月23日> vs 有田工
 
鳥栖商  
有田工  
=八回コールド=

 鳥栖商が効率よく攻め、2試合連続でコールド勝ちした。二回、池上、日高の長短打で先制。続く三回は二死二塁から永家が右中間に落ちる適時二塁打。富岡も左前適時打で続いた。8点のうち4点が二死からの得点。下位打線もしぶとい打撃でチャンスを広げた。

有田工は、鳥栖商・重野の丁寧な投球に交わされ、六回、中原、井手の長短打で1点を返すにとどまった。三回戦で盗塁5を記録した自慢の機動力も鳥栖商バッテリーに封じられた。

<7月21日> vs 武青陵
 
鳥栖商         10
武青陵        
=五回コールド=

 相手のミスにつけ込み、毎回得点を奪った鳥栖商がコールド勝ちした。
 初回、四球と2敵失で二死満塁とし、富岡の中前適時打で2点を先制。二回は重盗などで2点を追加、序盤から主導権を握った。先発城本は球を低めに集める丁寧な投球。テンポよく五回を1安打に抑えた。
 武雄青陵は初回の3失策からリズムを崩した。

<7月16日> vs 小 城
 
小 城
鳥栖商 ×

 第2シードの鳥栖商が、主戦重野の投打にわたる活躍で小城を振り切った。
 鳥栖商は同点で迎えた四回裏二死一塁から、甲斐の三塁打で1点を勝ち越した。六回には重野の犠飛、八回にも重野が右越え適時打で追加点を挙げた。
 小城は三回に機動力を絡め1点を奪ったが、緩急にほんろうされ9三振。四回以降は三塁を踏めなかった。